結局、毎日なにかは食べる。

ダイエット中の50代女性。食べるということを『毎日、何かしらの経験を貪食し生きている』という意味にまでぐいーっと押し広げて書いています。

ビストロ・パ・マル

 最近の読書の話です。レビューまで行かない、ちょっとした感想です。

ヴァン・ショーをあなたに (創元推理文庫)

ヴァン・ショーをあなたに (創元推理文庫)

  • 作者:近藤 史恵
  • 発売日: 2015/02/27
  • メディア: 文庫
 
マカロンはマカロン (創元推理文庫)

マカロンはマカロン (創元推理文庫)

  • 作者:近藤 史恵
  • 発売日: 2020/07/30
  • メディア: 文庫
 

 近藤史恵さんの『ビストロ・パ・マル』シリーズです。

商店街の一角にある、外観が昭和のフレンチビストロ『ビストロ・パ・マル』で、客がまとう悩みや謎や事件を、外見は素浪人のようなフレンチのシェフがヴァン・ショーを味わってもらいながらほどいていく物語です。ショートストーリーが数本収められているので、とても読みやすいです。

ギャルソンの視点から物語は進んでいきますが、このギャルソンはどちらかというと穏やかな青年という感性で語っているので、物語全体はとても柔らかくあたたかい印象です。シェフは客の注文した料理の意味から、客と交わした会話の中などから謎を解決する糸口を見つけていきます。ほのぼのな内容もあればシビアな内容もあり、思わず泣いてしまうような話もあります。私は『ヴァン・ショーをあなたに』に収録されている『錆びないスキレット』に泣いてしまいましたよ😢 せつない話です。

私は普段はがっつりの本格ミステリを好むのですが、最近は日常に発生してしまったミステリがささやかな思いやりで解決される話が好きになってきました。このシリーズはそんな感覚にぴったりかな。

なんとなく話がつながっているところもあるので、上記の順番で読まれるほうがいいかなと思います。

フランス料理店の話なので、作中にはたくさんのフランス料理が出てきます。名前から、ああ、あの料理かな、あのスウィーツかなと想像できるものもあれば、全く知らない料理もあるので、ネットで調べて画像を見たりしました。そうすると「食べてみたい」と思ってしまって、地元のフレンチを検索したりして(笑) 食欲を刺激される作品です。あと、作中に必ずと言っていいほど出てくるヴァン・ショー。ホットワインですが、これの作り方を知っているので、飲みたくなりました。いやでもほんとうにあったまるので、作るのは今度の冬にします(笑)

今後も続けばいいなと思うシリーズです。

近藤史恵さんの作品は初めて読んだのですが、文章のリズムが私には合っているので他にも読んでみようと思いました。